2018年6月15日金曜日

乾癬研究の行き詰まり-1

 乾癬に関して
《皮膚の自分自身の細胞あるいは物質に対して
免疫が攻撃することで発症する自己免疫反応》
であることは明らかになった。
さらに、この時の抗体がTNF-α抗体であることも
明らかにされている。
問題は抗原に関しても研究がまったく進展していない
ことだ。
抗原とは病気の原因そのもののことだ。
病原菌だったり癌細胞だったする。
抗原に対して人体の免疫機能が働き抗体ができて
抗原をやっつける。
やっつけるべき抗原が自分自身の作り出した物質だったり
細胞だったりするから、免疫反応が狂っていると考えるから
大変な間違いをすることになる。

 感染症になった時には、発熱することがある。
これは免疫が働き、病原菌に対抗するための反応だ。
この場合、熱をさげることに大した意味はない。
場合によれば危険で有害ですらある。
 喉のばい菌を外に出すために咳が出る。
咳が出るのが苦しいからと言って咳止めだけを処方すれば
ばい菌は体内でますます増殖することになる。


 癌は自分自身が作り出した自分の細胞だ。
狂っているのは自分で作り出した癌細胞だ。
自分が作り出したとはいえ有害な癌細胞を攻撃破壊する
免疫が働くことに問題があるわけではない。
むしろ、免疫機能を強化させるのが筋だ。

 乾癬に関しても同じだ。
電子書籍(乾癬の完全解消法)の一部の中に詳述したが、
紫外線療法や副腎皮質ホルモンの投与などは
免疫機能を抑えるのを基本にしているために
結局は症状を抑えるだけのその場しのぎのことにしかならない。
やり過ぎると、危険ですらある。



 結論
  乾癬は皮膚に起こった何らかの異常によって
 免疫が働きTNF-α抗体ができてこの異常物質を
 取り除こうとして起こった症状だ。
  それで、この皮膚に起こった異常を解明できない限り
 乾癬が解明されたとは言えない。

 今後の課題

 それでは、抗原である何かに汚染されたり、傷つけられたりした
皮膚の乾癬の細胞、あるいは自分自身の物質が
何であるかを見つけるにはどのようにすべきなのでしょうか?



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